薬局やインターネット通販などを通して、ホワイトニングと書いてある商品が沢山流通しています。例えば、歯磨き粉を含めて様々な形で販売されています。しかし、基本的にはどの商品に関しても歯科医院で扱うホワイトニングの内容を越えるような効果は無いと思ってください。一般的に販売されているホワイトニングと称している商品には、複数の種類の薬剤が存在していて、一つ一つの商品の特徴を認識することが、自分の歯に一番適した効果を発揮することに繋がります。

気をつけるポイント3選

例えば、オフィスホワイトニングでは、歯科医院が薬剤を適切に扱ってくれますが取り扱いますが、ホームホワイトニングの場合、全て自分自身で管理する必要があります。もし、小さなお子さまがいらっしゃるケースでは保管するスペースも十分に気をつける必要があります。ホワイトニング剤の知っておくべき保管の際の最適な温度や湿度についても解説します。

①丁寧にマウスピースを保管しよう

ホワイトニング薬剤を塗布する際に必要なマウスピースの取り扱いに注意しましょう。ホワイトニングが完了したら、その都度、常温の真水で綺麗に洗って、特に気になる汚れがある際には、柔らかめの歯ブラシで汚れを取り除きましょう。注意点としては、プラスチックで形成されているマウスピースは、お湯で洗浄するとマウスピースの形が変わることがあるので、間違えて熱湯消毒をしないようにしましょう。マウスピースを使用する度にしっかり清潔に保管しましょう。

②外気に触れない冷蔵庫がおすすめ

ホワイトニング剤は、冷暗所で保存して長く使用しましょう。ポイントは、外の空気に触れず、きちんと蓋を締めて、冷蔵庫で保管することをお勧めしております。ホームホワイトニングのメインの成分は過酸化尿素を占めていますが、丁寧に管理をしていないと化学反応が発生してしまい、塗布するときには求めていた効果のない薬剤になる可能性もあります。

ちなみに、最適と言われている保存温度は8度以下です。冷蔵庫で毎回保管していれば、大きな問題は起きませんが、夏にホワイトニングを実施するケースでは、高温になる場所に放置することがないように、出来る限り意識して気をつけましょう。基本は、使用後に冷蔵庫に保管です。

③使用期限内に使用しましょう

ホームホワイトニング剤の使うことが出来る期限は、買ってから約1年くらいです。例え冷蔵庫で毎回保管していた場合でも、使用期限が経過すれば、元々の効果を発揮することは困難になります。

ホワイトニング剤の働きを知ろう

ホワイトニング剤の過酸化水素の成分が着色汚れを取り除く一番の成分ですが、歯を白く見せる為に、その他の要素も機能しています。なぜホワイトニング剤で白くなるのかについてより詳しく解説いたします。

①マスキング効果で白く見える

エナメル質の下を形成している象牙質は、着色を取り除いたり、明るさを高めたとしても、元々の色が黄色いので、エナメル質が薄い状態の場合、歯の色味が黄色っぽくなるのがナチュラルです。日本人は欧米の方よりもエナメル質が薄くなっているので、健康的な歯の色味は、黄色みがかっています。

その為、象牙質の色を、エナメル質を通しても白く見せることが、ホワイトニングのメリットです。ホワイトニングを施すことで、エナメル質表面の乱反射を拡大させて、象牙質の黄色みを和らげる効力があります。これらの効果をマスキング効果と呼びます。

②歯質自体を明るくさせる

歯質(象牙質やエナメル質のこと)自体の色味を明るくする働きがホワイトニングにはあります。この働きは、過酸化水素ベースの着色汚れを取り除くことで得ることが出来ます。

 

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