ホームホワイトニングってどんな方法？

患者の方ご自身が自宅で行う方法をホームホワイトニングと言い、歯科医院で行うホワイトニングをオフィスホワイトニングと言います。主な2つの違いは、使用する薬剤の濃度の違いです。ホームホワイトニングでは、どなたでも扱いやすい低濃度な薬剤過酸化尿素を使用します。オフィスホワイトニングの場合、歯科衛生士や歯科医師などの資格保有者のみが取扱える濃度の高い薬剤である過酸化水素を使用しています。そんなホームホワイトニングの利点・欠点について紹介いたします。

ホームホワイトニングの利点はどんなところ？

オフィスホワイトニングと組み合わせることで時間短縮

ホームホワイトニングは使用方法によっては大変優れたホワイトニング方法です。それは、オフィスホワイトニングのみで理想の白さにするのではなく、ホームホワイトニングと並行して使用することで理想の結果まで時間を短縮させることが出来ます。また、一旦希望通りの白さまで仕上がれば、その後は再ホワイトニングとして数ヶ月に一度行う頻度で白さを持続させる事が出来ます。

費用が抑えられ、長期間歯を白くすることができる

ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングに比べて費用が安く抑えられます。また、薬剤をじっくりと浸透させるため、色素の分解が小さくなり、以前の色に戻るまでの期間が長いと言う大きなメリットがあります。じっくり時間を掛けてホワイトニングすることで、歯の表面が荒れてしまうことも抑えることができ、透明感のある綺麗な仕上がりになります。

通院の回数を減らすことが出来る

一旦歯科医師から薬剤やマウスピース作成の処方を受ければ、多忙な方は自宅でホワイトニングを行うことができます。そして、タイプによっては寝る時間を活用する事が可能です。そのため仕事が忙しくて歯科医院に行けないという方に好評をいただいています。注意点として、薬剤の濃度の具合でホワイトニングを実施する期間が変わりますので、生活習慣に適した方法を歯科医院にて相談してみましょう。

ホームホワイトニングの欠点はどんなところ？

長時間マウスピースを装着する場合がある

就寝時のみ装着するマウスピースであれば負担は少ないですが、就寝以外にも数時間マウスピースを装着して歯を白くする場合、歯を白くする為に定期的に数時間を確保する必要があり、それをストレスに感じる方も少なくありません。

効果が現れるまで2週間程度かかる

ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングで使う薬剤よりも低濃度なものである過酸化尿素を使用するため、安全性は高いものの効果が現れるまで2週間程の期間が必要と言われています。その為、少しでも早く歯の黄ばみを落としたいと考えている方にとってはデメリットに感じる方もいらっしゃるかもしれません。それに比べ、オフィスホワイトニングの場合は、濃度の高い薬剤である過酸化水素を使用するため、1度行うことで効果が現れます。

食べ物や飲み物に気をつける必要がある

オフィスホワイトニングも含め、ホワイトニングの施術後はカレーやコーヒーのような歯に色素が沈着しやすい色の濃い食べ物、飲み物、タバコ等を口内に入れることは推奨しておりません。そのため、飲食が規制されることをストレスに感じる方も少なくありません。

均一に白くすることが難しい

オフィスホワイトニングと比べ、ホワイトニングを患者さま本人で施術する必要がるため、歯の色の調整が難しく、均一に白くすることができない場合もあります。外見を整えたいとホワイトニングを実施したにもかかわらず、歯の色がバラバラになってしまうことで、反対にストレスを感じてしまう方もいらっしゃいます。

知覚過敏の方などは歯にしみてしまう

知覚過敏の方や、想定時間以上マウスピースを装着してしまっている方は、歯にしみてしまう場合があります。症状が現れるのは一過性の場合が多いですが、症状が長引くようであればホームホワイトニングを中止し、歯科医院でご相談することをおすすめします。