実はホワイトニングは、ホワイトニングを希望している全ての患者様に推奨できる施術ではございません。ホワイトニングは基本的に濃度の高い薬剤を使用するため、副作用が生じる可能性は否定できません。何か別の病気を併発している方や服用している薬があるかも含めて、事前に歯科医師や歯科衛生士に相談することを推奨しております。その他にもホワイトニングを一度検討した方が良いケースが幾つかあります。今回の記事では、これからホワイトニングを受けたいと検討されている方へ向けて事前チェックを7つ挙げております。事前チェックにもし当てはまる場合には、ホワイトニングの施術を行うべきかを改めて検討してみましょう。

1.歯のヒビにより神経に影響が出そうな方

ホワイトニングは歯の黄ばみなどを落とすために直接処置を施します。その為、現在歯にヒビなどの損傷がみられる患者様はその上から施術を行う為、神経などに刺激を与える可能性があります。歯や神経に対して過度な負担を与えてしまうと今後の歯の健康状態にも影響が出ることも考えられます。慎重に歯科医師と相談することを推奨いたします。

2.歯科治療で病気が完治していない方

ホワイトニング剤を使用する際に、虫歯や歯周病を現在患っていると、歯の状態が更に悪くなってしまう場合があります。まず、しっかり歯科治療を通じて現在の口腔内を整えてからホワイトニングを検討しましょう。一般的にも虫歯や歯周病で患部が治りきっていない場合は、ホワイトニングより歯科治療を優先します。順序を踏んで歯を整えることも重要です。

3.本来の歯以外のものを装着している方

詰め物や被せ物などは本来の歯ではない為、それぞれ特有の色が残ってしまいます。ホワイトニングではその様な作り物の歯の色を変えることが出来ないためです。全ての色を統一する為には、被せ物や詰め物の色をホワイトニングに合わせる必要が出てきます。そうすると、時間や費用が多く必要になってくる為、全てを同色にしたい希望の患者様は術後のイメージをしっかり持つためにもカウンセリングを丁寧に実施しましょう。

4.神経の影響で歯が変色している方

歯の神経が生きておらず変色している場合には、たとえ天然の歯であったとしても作り物の歯と同様にホワイトニングによる色の調整は難しく期待が出来ないでしょう。もし、神経が生きていない歯の色を変えたいという場合は「インターナルブリーチ」という方法が知られています。このインターナルブリーチとは神経が機能しない歯に直接漂白剤を注入して白さを表現するものです。このような歯は象牙質という部分が変色している為、この箇所の色を直接変えるインターナルブリーチは効果てき面と言われています。しかしそれでも、周囲にある正常な天然の歯と比べて色味を均一にすることが難しい場合があり、イメージの色味に至るまでに複数回の漂白剤を使用する可能性もあります。

5.差し歯などの人工歯を利用されている方

神経が生きていない歯や詰め物や被せ物と同様に、差し歯などの人工的に作られた歯についても、ホワイトニングで色を変えることは出来ません。ホワイトニングを検討すべき理由に身体への負担と金銭面での負担が考えられます。歯の色味の統一の為に人工歯を作り替えるべきか検討する必要があるでしょう。

6.小さい子供を育てている方

実際に授乳をしていたり妊娠しているお母さんがホワイトニングをすることにより、赤ちゃんや胎児への影響が確認されたことは現時点では無いですが、念のために子育てが落ち着いたタイミングでホワイトニングを施術することも視野に入れると良いでしょう。

7.18歳〜20歳未満の方

歯が成長しきっていない18歳〜20歳未満の方にはホワイトニングは控えてもらっている歯科医院も多い様です。ホワイトニングには年齢制限は特にございませんが、今後成長する過程で歯に全く影響が出ないとも限りません。その為、歯が成熟しきっていない可能性がある18歳〜20歳未満の方も、ホワイトニングを控えた方が良いでしょう。歯科医院によっては、、18歳未満の方でもホワイトニングが必要な場合には、親が同意書にサインをするといった手段を用いて施術をすることもあるようです。

ケン歯科クリニック