乳歯で虫歯に繋がりやすい場所はどこ?

歯と歯茎の間は注意!

歯と歯茎の間が、帯の様に白くなっているケースは、虫歯の可能性があります。そして、お子さんは歯茎が硬くないので食べ残しが残りやすく、歯と歯茎の間を磨くことを嫌がるので、しっかりとしたブラッシンができていないケースが多々あります。それが不安な方は、正しいブラッシングを歯科医院で教えてもらいましょう。

奥歯も虫歯になりやすいポイント

よく永久歯の虫歯言われますが、乳歯で虫歯に繋がりやすい箇所は、奥歯の間や奥歯の溝です。奥歯と奥歯の間は、隙間が他の歯間に比べて狭く、歯磨きをしても汚れを取り除きにくいので、デンタルフロスなどを使用して奥の歯間も綺麗にしましょう。

前歯の間を丁寧に磨こう

上の前歯の間についても、虫歯に繋がりやすいです。前歯の為、歯磨きが十分にできないという理由ではなく、哺乳瓶で飲み物を与えることで虫歯に発展しやすいのが理由です。特に、哺乳瓶でミルクなどを飲んだ後に就寝すると、睡眠中は唾液の量が減少するので、虫歯菌の繁殖を手助けしてしまいます。

乳歯が虫歯になるとどんな症状が起こるの?

白いまま進行する乳歯の虫歯

乳歯の虫歯は、白いままで進むため、注意が必要です。特に歯と歯の隙間などは確認しにくいので、進み具合が判断しづらく、突然歯に穴が発生してしまうケースもあります。また、子供が痛みを感じたとしても、翌日には痛みが無くなっていたりするので、そのまま放置してしまうことが大変多いです。

放置は危険!神経を傷つける虫歯

乳歯は永久歯と異なり、表面のエナメル質や内部の象牙質が非常に薄く、永久歯の半分程度と言われています。それと同時に、永久歯へ円滑に生え変わるために、神経や血管組織の占める割合が広がっています。その為、乳歯の白い虫歯をそのまま放置すると、大切な根と神経にダメージを与えてしまうかもしれません。生え変わる時のことをしっかり想定して、早めの対応を心がけましょう。

乳歯の虫歯の見た目の特徴について

健全な乳歯は表面に透明感があり、普段は艶のある透き通った白色です。ただし、虫歯になってしまうと、艶を失ってしまいます。外見の特徴としては、部分的に白く浮かんでいるようなイメージです。

これは、虫歯によって艶の元となるエナメル質が溶解していることが要因です。実は乳歯のみではなく永久歯の虫歯も、初期段階の症状ではこのように艶のない白色に変わり、虫歯が進むにつれて、茶色く場合があります。

 自宅でできる簡単な予防法3選

①フロスで歯間を綺麗に

奥歯などのブラッシングしにくい箇所や、虫歯に繋がりやすい前歯の歯間では、デンタルフロスがオススメです。

②身近な人からの感染を防ごう

虫歯は感染症の一つと言われています。その為、家族の口が触れた食器を使用しないようにするだけでも、虫歯菌の感染を予防することが可能です。そして、自分の口内の状態を見直すことができ、お子さんの虫歯予防になります。

③キシリトールを活用して予防

歯の再石灰化を促進するキシリトール配合のタブレットなどを使うことで虫歯菌の酸を抑え虫歯を予防することができます。歯科医院専用の商品も存在するので、是非相談してみましょう。

もし乳歯の虫歯になってしまったら

抜歯をせずに対応するケース

虫歯が歯の内部の奥の方まで進み、神経を取り除いて、大きく治療しなければならないケースでも、基本的には抜歯をしない方法がとられます。乳歯を抜いて、近くの歯が寄ってしまうと、永久歯が生えてくるスペース場所が埋まってしまう為です。永久歯の歯並びにも悪影響を及ぼすことなので、抜歯は可能な限り控えます。

虫歯の症状が初期段階のケース

初期段階の虫歯が白く浮き出るのは、歯のエナメル層のカルシウム成分が溶解することで、専門用語では脱灰と呼ばれます。歯はこの脱灰と再石灰化を交互に繰り返していますが、虫歯は脱灰し続けてしまっています。

歯の表面が白いだけで穴が空いていないタイミングであれば、フッ素を塗布し再石灰化を進めることで、虫歯の進行を軽減させることができます。

ケン歯科クリニック