①火傷になるケース

歯科医院で歯を白くするオフィスホワイトニングをする際、過酸化水素に熱と光をあてて起きる化学反応を活用した治療である為、温度が上昇しすぎて火傷に発展したケースがあります。オフィスホワイトニングの場合は熱いと感じるほどの温度にする必要性はございませんので、施術中に想像以上に熱いと感じたら我慢をせずに歯科医師に伝えることが防止に繋がります。また、濃度の濃いホワイトニング剤を用いるオフィスホワイトニングの場合、薬剤が歯とは別の箇所に付着しないように、歯や歯茎に保護剤を塗る必要があります。ただし、ホワイトニング剤が唇などに付いてしまい、炎症が発症してしまうケースが一定の割合であります。仮に、唇などにホワイトニング剤が付いた状態で出力の高い光を放射してしまうと、皮膚が火傷してしまうリスクが高まります。皮膚が火傷すると激痛を伴ったり、炎症や腫れが現れる場合がございます。

②歯茎に刺激が伝わるケース

ホワイトニング剤による化学反応やマウスピースとの接触により歯茎にダメージが伝わり、歯茎から血が出る時や炎症が起きるケースも考えられます。この症状に関してはご自宅で行うホームホワイトニング、オフィスホワイトニングの両方で発症する可能性がございます。ホワイトニング剤に歯茎が反応する場合は、薬剤に含まれている過酸化水素への反応で炎症が発症する場合が多いです。過酸化水素の濃度の低いホワイトニング剤へ変更するだけで、問題を前もって避けることが可能です。マウスピースと歯茎が触れて刺激が伝わる場合は、マウスピースが歯型の形に合っていない可能性がございます。マウスピースには、歯型に適したマウスピースと、真っ直ぐに作られたマウスピースの2つがあります。後者のマウスピースでは歯茎にマウスピースが触れることで、歯茎に刺激を与える可能性があります。もし接触によって痛みを感じている場合にはマウスピースが歯茎に当たらないように改めて作成することで改善できます。

③知覚過敏を発症しているケース

ホワイトニングで知覚過敏の状態の方は、これまでと同じ様にホワイトニングを継続することが難しくなります。それは、ホワイトニングを通して知覚過敏が発症して繰り返しのホワイトニング治療が困難になるケースがあるからです。その際は、薬剤の濃度を今よりも抑えて改めてホワイトニングをするか、違う成分が含まれているホワイトニングを使用した方が良いでしょう。一般的には、歯の表側にあるエナメル質が厚くないケースでは知覚過敏が生じやすい可能性が高いです。しかし、エナメル質が薄くないとしてもすり減りやひびなどのダメージがあると知覚過敏に繋がることがあります。

④ 歯に痛みを感じるケース

歯に痛みやしみを感じるケースもございます。ホワイトニングで感じる痛みは、氷を患部に当てるような知覚過敏に近い感覚があります。ホームホワイトニング、オフィスホワイトニングどちらもこの様な痛みを感じます。ホワイトニング剤に入っている過酸化水素が痛みの原因になることが大半です。光線に反応して歯茎や口内の皮膚に炎症が生じて痛みに繋がる場合もあります。他にも、最初のホワイトニングでは痛みが生じることがあったが、2回目以降のホワイトニングでは痛みが生じるケースもあります。歯科医院で行うオフィスホワイトニングでは、治療の前に痛みが出ないように薬剤で緩和するケースもございます。もし痛みに対して不安がある方は前もって歯科医院へ相談しましょう。オフィスホワイトニングのみではなく、ホームホワイトニングで自宅で使える鎮痛用の薬剤もあります。痛みが生じてホワイトニングが続かなくなっては、今までのホワイトニングの効果が薄れてしまいます。痛みを感じたら歯科医院で相談しましょう。

ケン歯科クリニック