ホワイトニングによる歯への影響は

ホワイトニングの治療を行うと歯に負担が掛かり、徐々に脆くなってしまうと言う先入観がある方が以前は沢山いらっしゃいました。しかし、現在は正しい手順と内容でホワイトニング治療を施せば、歯や身体に悪影響を与えずに、安全性が高い治療が行えると言われています。特に歯科医院で専門家からホワイトニング治療を受けるケースでは、セルフホワイトニングと比較して副作用は大きくないです。歯科医師が、患者さまの口内環境に適応した治療法を提供するからです。

セルフホワイトニングは使用方法に気をつけましょう

例えば、自分だけでホワイトニングで白くしようとして、使用方法などを間違えてしまうと、知覚過敏に繋がってしまったり、歯や歯茎に痛みに繋がるケースがございます。例えば、ホワイトニングの手順や量を厳守せずにホームホワイトニングを実践したり、薬局の市販品のホワイトニング剤を使い方を把握せずに使用してしまうパターンがあるからです。可能な限り費用を抑えて歯を白く保ちたいという思いを持たれる方もいらっしゃいますが、セルフホワイトニングをするケースでは、使用方法を遵守して施術することが大切です。もしセルフホワイトニング中に痛みなどの症状が発症した場合は、一度ホワイトニングを中止することを検討しましょう。

輸入品のホワイトニング剤には気をつけましょう

個人で輸入して手に入る海外製のホワイトニング剤は取り扱いが注意しなければいけないと言われています。例えば、過酸化尿素や過酸化水素の濃度が35%以下のケースは、国内で流通しているホワイトニング剤と内容成分は大きく変わらないと考えている方がいらっしゃいますが、ホワイトニング剤の中には日本の厚生労働省やアメリカのFDAなどに許可されていない製品が含まれているケースがあります。歯科医院のホワイトニングと比べて安く治療が出来るからと、軽い気持ちで買うと、歯や歯茎に悪影響を及ぼすかもしれません。また、欧米人に比べて、日本人は歯のエナメル質が厚くないという性質があります。欧米人の歯に合わせた製品を日本人が同様に利用すると、口内に余計な刺激が加わる可能性があります。以上の点から、ホワイトニング剤の個人輸入は控えるべきでしょう。もしホワイトニング剤を海外から輸入して利用する場合には、認可製品であるかのチェックを、常に怠らないようにしましょう。チェックするのが大変だと思う方は購入はやめましょう。

ホワイトニングで歯にはどのような変化があるのか

オフィスホワイトニングと呼ばれる歯科医院で治療する場合のホワイトニングで使われる薬剤には、通常、過酸化水素という成分が配合されております。その成分によって歯には以下のような変化が現れています。

①過酸化水素が混ざっているホワイトニング剤を歯の周りに塗って、歯に沈着している着色物の色を白くします。

②ホワイトニング剤の効用によって歯の周りのエナメル質を曇りガラス状に変化させます。

なぜ歯が黄色く見えるかというと、①歯の沈着した着色物の影響②半透明の色をしているエナメル質の下に、元々黄色みがかっている象牙質が見えてしまっているからの2点です。

着色物などを漂白する作用で綺麗にし、象牙質が見えているエナメル質を曇りガラス状に変えることで、歯が白く見えるのです。ホワイトニング薬剤の成分よって象牙質の構造まで変化させてしまういう悪影響は及ぼしません。過酸化水素の濃度が濃いほどこれらの効果は期待できますが、高濃度であるほど歯や歯茎に負荷は掛かりやすいと言えます。ホワイトニング後に痛みを感じるケースもございますが、1～2日ほどで症状が治まることが大半です。