前回は、口内炎の種類や特徴などを詳しくお伝えしました。
放っておけば自然治癒するケースが大半ですが、それまでは激痛との闘いです。
そこで今回は、痛みを緩和させる方法について詳しくお話しします。

口内炎を早めに治すコツ

口腔内の痛みが数日間続くと、何をするにも気力が起こらないと思います。会話や食事の際に、支障をきたすこともあるでしょう。
次の4点に注意して過ごせば、痛みが早めに緩和されるかもしれません。取り入れられそうなことから、ぜひ実践してみてください。

1.睡眠をたっぷりと取る

口内炎は、免疫力の低下によってできるケースが大半です。
栄養不足や疲労の蓄積など、不規則な生活になっている自覚がある方は十分な休息を取りましょう。
睡眠時間の確保に努めることが重要で、理想は1日8時間以上です。
ずっと続けることが難しい方は、まず3~4日程度行ってみてくださいね。

2.専用の市販薬を用いる

患部の位置や症状によっては、痛すぎて日常生活に支障をきたす可能性があります。痛みに耐えられない場合は、口内炎に使える市販薬でケアしましょう。
シールや軟膏、飲み薬など種類はさまざまです。用法用量を守って、正しく使用してください。仕事や学校などで日中の使用が難しい場合は、寝る前に使うだけでも違います。きっと早めによくなるはずですよ。

3.刺激物を避ける

炭酸飲料や唐辛子など、刺激の強い飲食物を摂ると口内炎が悪化します。ソースなどの味が濃い調味料も、できるだけ控えてくださいね。症状が改善するまでは、バランスのよい食事と薄めの味付けを心がけましょう。
痛みによって普段通りの食事が摂れない場合は、ゼリーやお粥などを口にしても構いません。カロリーが豊富に含まれている食品を食べて、痛みが緩和されてきたら通常通りの食事に戻してくださいね。

4.日々の口腔ケアを徹底する

口の中には、億単位の常在菌がいることをご存知でしょうか?
普段は悪さをしませんが、傷ができると細菌が侵入して炎症を起こします。細菌が過剰に増えないよう、減菌に努めることが大切です。
食後のブラッシングはもちろん、必要に応じて舌ブラシやフロスなどを活用してください。マウスウォッシュの使用もおすすめですが、口内炎があるときはアルコールが配合された製品を使わないよう注意が必要です。誤って使用すると、刺激により症状が悪化する恐れがあります。できるだけ低刺激の製品を選びましょう。

2週間経っても改善傾向になければ受診を!

口内炎は、10日~2週間程度で治まるのが基本です。
しばらく経過観察をしてもよくなる兆しがないときや、悪化している場合は歯科医院で診てもらいましょう。
著しい免疫力の低下などにより、ほかの病気や口腔トラブルを併発している可能性があるからです。

免疫力の向上と清潔な口腔状態の維持に努めましょう!

口の中に炎症が起こると、痛みで会話や食事もままならない状態になります。歯が患部に当たるたびに痛みが生じ、ネガティブな気持ちになる方もいらっしゃるでしょう。
少しでも早めに症状を緩和させるには、体力の回復と免疫力の向上が欠かせません。バランスのよい献立や十分な睡眠を心がけつつ、食後は忘れず口腔ケアを行いましょう。
痛みがピークを過ぎるまでは、市販薬の使用も検討してください。ドラッグストアなどで手軽に手に入りますよ。
わからないときは常駐の薬剤師に尋ねるか、歯科医院で診察を受けたのち処方してもらいましょう。

ケン歯科クリニック