歯を磨いたあとの歯ブラシには、数多くの細菌が付着していることをご存知でしょうか?
同じものを長期間使っていると、口腔トラブルを引き起こす可能性があります。
そのような事態を招かないためには、歯ブラシの洗浄と除菌、乾燥が必要不可欠です。
ただ、仕事や家事に日々追われていると、時間を割くのが難しいかもしれませんね。そのような場合は、専用のアイテムを使って時短に努めましょう!
今回は「除菌器」の種類や選び方についてお話しします。うまく活用して、キレイな歯ブラシで日々のケアを行いましょう。

水洗いをして立てておくだけではダメ?

歯に付着しているプラークは、ねばついていることをご存知でしょうか?
プラークを取り除いたあとの歯ブラシには、信じられないほど多くの細菌が付いています。なんと、1億個を超える細菌が付着しているという説もあるのだとか。
それだけの汚れが付いた歯ブラシを、ただ洗って立てておくだけではNGです。ケアの方法を誤ると、それが原因で細菌が繁殖する恐れもあるでしょう。
大切なポイントは、強めの流水で歯ブラシの根元部分をしっかりと洗うことです。揉み洗いをするか、歯間ブラシを毛と毛の間に通して洗浄してください。
また、適切な方法で乾燥させることも重要なポイントです。濡れたまま棚やケースに戻すと、雑菌まみれになってカビが生えるので気を付けてください。
ちなみに、濡れたままの場合に細菌が繁殖するのは、毛に残った水分が腐るためです。清潔なタオルやペーパーで水分を十分に取り除き、よく乾かして保管しましょう。

除菌器について

菌を完全に取り除ける?

そもそも除菌とは「菌を増やさない」「減少させるように取り除くこと」です。
つまり質問の答えはノーで、完全に除去できるというわけではありません。70%程度の場合もあれば、98%のこともあります。
除菌器に限らず「除菌」という名の付いた製品を買うときは、具体的な効果や数値にフォーカスして選ぶことが重要です。

半永久的に使えない除菌器もある?

除菌器は、容器内で紫外線を照射して菌を取り除くという仕組みです。UVランプが寿命を迎えると、紫外線がうまく照射されなくなります。
UVランプを取り替えられるかどうかは製品によって異なるので、買う前に忘れず確認してください。
交換できる製品はコスパが高く、できない製品には衛生的な状態を保ちやすいというメリットがあります。
中には比較的寿命が長い製品、一定時間を過ぎると自動で電源が切り替わる製品なども存在します。
メーカーごとの特徴をチェックし、慎重に比較検討しましょう。優先順位を事前にリストアップしておき、その内容に照らし合わせて考えるのがおすすめです。

次の2種類から選びましょう!

据え置きタイプ

主に自宅で使用する場合は、据え置きタイプを検討しましょう。収納性の高さを重視する人には、壁掛け型がおすすめです。
価格設定はメーカーごとに異なりますが、相場の目安は3,000円~10,000円です。
それなりに大きな製品を選べば、家族の歯ブラシやカミソリ、電動歯ブラシの部品などを一度に除菌することが可能です。
また中身を乾かす際に、水分を除去して殺菌の繁殖を予防する機能が付いた製品も存在します。とても便利そうですよね。
家族の使用状況や、ほかに除菌したいアイテムがないかといったことを選ぶ基準にするとよいでしょう。

持ち運びタイプ

出張や旅行が多い方、職場などでも欠かさず除菌したい方におすすめのタイプです。
相場は1,000円~3,000円と、据え置きタイプに比べてリーズナブルな点が魅力です。
乾電池やUSB充電で稼働するため、ケースに入れておくだけで菌が取り除かれるのも嬉しいポイントではないでしょうか?
保管に困らず手軽に使えるのは、持ち運びタイプならではの魅力です。

ライフスタイルに合った製品を見つけましょう!

毎日使う口腔ケアアイテムは、清潔な状態で保管したいものですよね。
歯ブラシや歯磨き粉などと同じように、除菌器にも様々なタイプが存在します。患者さま自身だけでなく、家族の使用状況なども確認した上で適切なアイテムを選択しましょう。
まずはどちらのタイプにするかを検討し、それから機能性を追求するのがおすすめです。
きっと、あなたの希望条件に合った製品が見つかるのではないでしょうか?
日頃から清潔な歯ブラシを用いて、口の中を常にキレイな状態にしましょう!

ケン歯科クリニック