日常生活において、突然歯茎が腫れてくることはありませんか?
鏡でふと見たときに、不自然にぷっくりとしていて驚いた方もいらっしゃるかもしれません。
歯茎の腫れは誰にでも起こりうることであり、放っておけばよくなるケースが大半です。診察の予約を取るのが面倒ということもあり、特に痛みがなければ、自宅でとりあえず様子を見る方も多いのではないでしょうか?

ただ一つお伝えしたいのは、痛みが出ていなくとも「歯茎が腫れている=口腔内に異常をきたしている」という点です。原因を突き止めて適切な対処をしない限り、状態はどんどん悪くなるでしょう。治ったとしても、再発を繰り返すはずです。
本記事では歯茎が腫れたときに考えられる原因や適切な治療法を、自宅でできる応急処置とともに解説します。今後このような症状が起こる可能性は誰にでもあるので、役立つ知識として知っておきましょう。

実はやってはいけない!NGな応急処置とは

腫れているからといって、患部を氷水などで冷やすのはNGです!
炎症を治める目的で、これまで実際にやっていたという方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが腫れて痛みが出ているということは、患部に血液が集まって周囲の組織へ浸透・圧迫していることを意味します。むやみに冷やすと、血管が収縮して血液量が少なくなるのです。
一時的な痛みの軽減や腫れの引きは期待できるかもしれませんが、血流が悪化すると薬剤が患部へ運ばれにくくなります。
そうなると、結果的に完治が遅れてしまうでしょう。自己判断で患部を冷却することがないよう、十分に注意してくださいね。

自宅でまず行ってほしい対処法

腫れや痛みが生じたら、冷却以外の方法で応急処置をしましょう。
もちろん、すぐに受診できる場合はかかりつけ医に診てもらうのが一番です。夜間や週末など、それができないときの対処法として理解しておいてください。
まずは、痛みへの対処法についてお話しします。痛みには程度があり、重度の場合はストレスの原因にもなります。症状がひどくなる前に、次の方法で対処しましょう。

1.市販の痛み止めを服用する

すぐに受診できないときは、応急処置として痛み止めを服用しましょう。市販の痛み止めは、薬局で処方されるものとそれほど成分が変わりません。そのため、一時的な痛みの緩和に一役買ってくれるでしょう。
服用して30分程度経過すれば、歯肉の痛みも軽減されるはずです。痛み止めの服用が、その後の歯科医院での処置に影響することはないのでご安心ください。

 

【服用時の注意点】

・副作用の胃腸障害により、下痢や腹痛を起こす可能性があります。何らかの異常が生じた場合は、すぐに服用を中止しましょう。
・一度にたくさん飲んでも効果は変わらないので、パッケージに記載された適正量を服用してください(1日に服用できる上限量も併せてチェックしておきましょう)。
・服用しても痛みが治まらない場合、早急に歯科医院を受診してください。「市販の痛み止めが効かなかった」「痛すぎて我慢できない」という旨を伝えれば、すぐに診察してくれる可能性が高いです。

2.積極的な栄養補給

歯茎の腫れがあるときは、免疫力の低下が懸念されます。口腔内の細菌が活発に動いているはずなので、積極的に栄養を補給して事態の悪化を防ぎましょう。
食欲が落ちている場合も、無理のない範囲で規則正しく食べるのが望ましいです。体力と気力が残っていれば、普段以上に食べることを意識しましょう。
栄養価が高いものを口にできれば理想ですが、食欲がない場合はゼリーや栄養ドリンクでOKです。ストレスをかけない範囲で、積極的に食事を摂ってください。

 

【食事をするときの注意点】

・腫れている側の歯でものを噛むと、患部に刺激を与える可能性があります。強く噛んだときに、それが刺激となって痛みが増すかもしれません。
患部は触らず安静にすることが大切なので、できるだけ反対側の歯を使ってものを噛むようにしてください。

 

3.活発に動かず安静にする

食事を摂ったら、身体を安静にして休ませましょう。ストレスを減らして体力をつけるために、睡眠時間をできるだけ確保するのがポイントです。
睡眠不足の状態が続くと、体力の低下とともに免疫力が下がります。よくなるどころか、症状は悪化の一途をたどるでしょう。最低でも、7~8時間程度は寝るようにしてください。

今回は主に、歯茎が腫れたときの「痛み」への対処法を紹介しました。
それぞれに注意点があるので、確認した上で実践しましょう。併せて、早めに歯科医院を受診することも大切です。
次回は「腫れ」への適切な対処法をお話ししますので、ぜひご覧ください。

ケン歯科クリニック