インプラントの安全性とリスク

安全性について

人体への影響について

Inserting Dental Implants. (Photo By BSIP/UIG Via Getty Images)

インプラント体(顎骨へ埋入した際、直接歯槽骨に結びつく部分)には、純度の高いチタン合金を使用しています。生体親和性があり、アレルギー反応が少ない点が特徴です。チタン合金を用いた治療は50年以上続いていますが、現在まで重度な拒絶反応などは報告されていません。

残存率(寿命)について

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今までインプラントについて数々の研究がなされ、複数の報告がされています。そして残存率については、多くの文献が「10年後の残存率は95%以上」と発表しています。
またインプラント治療は、基本的にトラブルが起きても再治療や再手術によるリカバリーが可能です。どうぞご安心ください。
とはいえ目指すべきは、リカバリーを必要としない正確な治療です。
当院の執刀医は数多くの症例を手掛けており、豊富な知識と経験を有しております。 検査および診断を慎重に行い、患者さま一人ひとりに最適な治療を行いますのでお任せください。

リスクについて

近年メディアやSNSでインプラントの話題が増えていますが、魅力だけでなくリスクについても理解しておく必要があります。
リスクとしてしばしば挙げられるのが、「定着率」「残存率(寿命)」「人為的ミス」の3点です。加えて心疾患があったり、特定の薬を服用していたりする場合はインプラントを断られる場合があります。
治療のリスクは、どのような分野においても起こりうるものです。しかしインプラントのリスクに関しては、慎重な歯科医院選びや正しい自宅ケアによって防げる場合が多いとされています。
起こりうるリスクや、回避する方法をご紹介します。

定着率に関わるリスク

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インプラントの歯は、天然歯と同様にしっかり噛んで食事できるという大きなメリットを持ちます。その秘密は、「埋め込んだインプラント体のチタン部分が骨に結合する」ということです。
しかし約1%の確率で、正しく結合しない場合があります。通常は手術後に結合を確認し、かぶせ物をして治療を終えますがこのケースでは再治療が必要となるのです。
主な原因として菌の感染やインプラントへの過度な負荷、喫煙歴などが挙げられます。

定着率に関わるリスクを回避するには

これはどの歯科医院でも起こりうるリスクであるため、回避のしようがありません。
しかし「万が一定着しなかった場合の対処法」を、歯科医院側がどのように定めているか事前に確認しておく必要があります。
当院ではインプラントが正しく結合しなかった場合、無償で再手術をさせていただきます。追加費用などは発生いたしませんのでご安心ください。

日常生活における破損に関わるリスク

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複数の研究から、インプラントの10年後の残存率は95%以上と示されています。
しかし天然歯と同じく、過度な負荷がかかると破損する恐れがあるため注意しなければなりません。中でも就寝中の歯ぎしりは、自身の意思でコントロールができず想像以上に負荷がかかっています。そのため、歯ぎしりが原因でインプラントが破損するケースは多く報告されています。

残存率に関わるリスクを回避するには

インプラントを長持ちさせるには、正しい口腔ケアを徹底することが前提です。天然歯と同じく自宅で行う「セルフケア」と、歯科医院で行う「プロケア」の両者を行いましょう。
特にプロケアでは、むし歯や歯周病、歯ぎしりの有無など複数の項目をチェックします。歯ぎしりが確認された場合は就寝中に装着する専用の装置(ナイトガード)を作製していただき、歯の保護に努めます。

また歯のクリーニングやブラッシング指導を行うので、日々のセルフケアにおける磨き残しや問題点を発見・改善できます。治療をして終わりではなく、3~4か月に一度は歯科検診を受けましょう。

歯科医師の技術不足により起こるリスク

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事前に綿密な治療計画を作成していても、歯科医師の技術不足によりミスが起こる場合があります。中でもインプラント手術は高度な技術を必要としており、手順を誤ると感染症を引き起こす可能性があり危険です。また十分な注水をしないまま骨を削ると骨が熱で壊死したり、ドリルの操作ミスで血管が損傷したりする恐れがあります。

人為的ミスに関わるリスクを回避するには

歯科医院側の人為的ミスを回避するには、慎重な歯科医院選びを行うことに尽きます。「歯科医師免許を所持している」という点ではどの歯科医師も同じように思えますが、実は知識や技術に大きな差があります。インプラントに関してはそれが特に顕著で、大学ではインプラントの勉強をほとんどしないためです。

歯科医師免許を取得したあと、医療現場や勉強会を通じていかに学んでいるかがポイントとなります。数多くの症例を手掛けた、経験豊富な歯科医師を選びましょう。

細菌感染のリスク

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インプラント治療をしたあとに、注意しなければならないのが歯周病です。日々のケアを怠ると、「インプラント周囲炎」という歯周病を引き起こす可能性があります。
インプラント周囲炎になると、天然歯の歯周病と同様に周りの骨が徐々に溶解します。その後インプラントが露出して抜けてしまうと、再治療が必要となってしまうので注意してください。
毎日正しいケアが行われていれば、リスクは十分回避できます。また定期的に歯科検診を受け、口腔トラブルを早期発見・早期治療することが重要です。

歯科医院側の不十分な検査・治療計画によるミス

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事前に行う検査や治療計画の作成が不十分である場合、医療ミスを引き起こす可能性があります。 歯科用CTを使用し、神経や血管の位置を立体的に見ながら治療をすればミスが起こることはまずありません。しかしそれを怠ることで医療ミスが起こり、神経麻痺や炎症につながる恐れがあるのです。 以上のことからも、歯科医院選びは慎重に行わなければなりません。

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