「あなたは骨が不足しているので、インプラント治療はできません」
このように、かかりつけの歯科医院で治療を断られた経験はありませんか?
上記のやり取りだけを見ると、患者側のみの問題のように思えますが…。
実は、それだけではありません。
「インプラント治療に必要な骨を造成する知識や技術が不足している」という医療者側の問題でもあるのです。
骨が不足している場合でも、インプラント治療は行えます。
しかし必要な顎骨の量に満たない場合は事前に手術を行い、骨を造成しなければなりません。骨造成術には高度な知識と技術が必要となるので、治療してもらえる歯科医院を根気強く探しましょう。
必要となる顎骨の具体的な大きさは、骨幅約6mm以上、高さ10mm以上です。
それに満たない場合は特別な処置を行う必要があり、骨の誘導や骨移植、上顎洞と呼ばれる空洞へ骨を作らなければなりません。すでに存在する骨の上部や周りに新しい骨を作ったり増やしたりすることで、インプラント手術ができるようになります。